奥尻便06年めどにADK撤退 HACに移行へ
update 2004/5/23 13:04
函館―奥尻線を運航するエアー北海道(ADK、本社・函館市高松町)が同路線を廃止する見通しとなり、道は22日までに、後継に道の第3セクター、北海道エアシステム(HAC、同・千歳市)を乗り入れる方向で、調整に入った。HACへの移行は、奥尻空港滑走路が800メートルから1500メートルに延長される2006年3月がめど。道はHACの参入のため、機体購入費の70―80%に当たる、6、7億円を補助する考えだ。
複数の関係者によると、道が調整に入ったのは、ADKの親会社、エアーニッポン(ANK、同・東京)がADKの清算を視野に入れ、同路線撤退に動いているため。同路線は、ADK単独運航の路線で、搭乗率は50%程度と赤字が続いている。1974年の就航以来使用しているプロペラ機「DHC―6」(19人乗り)は老朽化し、耐用年数は残り数年。飛べば飛ぶほど赤字になる中、機材更新は事実上不可能で、運航継続は困難な状況になっている。
同路線は生活路線の側面が強く、存続を求める道や奥尻町などが、路線維持を模索。関係者間が協議した末、第3セクターのHACに白羽の矢が立った。だた、HACは、プロペラ機「サーブ340B」(36人乗り)3機で7路線をカバーしているが、3機では、函館―奥尻線を賄い切れず、新たな機材が必要。単独で購入できる体力がないため、道が助成する意向を固めたとみられる。
提供 - 函館新聞社
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