2003年度 函館市への情報公開請求 127人で過去最高

update 2004/5/20 10:04

 函館市情報公開条例に基づく、2003年度の市公文書公開請求者数が、前年度比67人増の127人に上り、1991年の制度開始以来過去最高となったことが、市のまとめで分かった。公開請求件数は同4186件増の6955件で過去2番目。産業廃棄物関係の文書が全体の6割近くを占め、三和廃棄物処理産業(現・清算法人)による不法投棄事件への関心の高さがうかがえる。

 請求の内訳は産業廃棄物関係の文書が4103件と最も多く、政務調査費関係の文書が1687件、個人情報の収集等届け出書が237件、保育園民営化関係の文書が112件。請求に対し、全面公開は5277件(75・9%)、一部公開は1595件(22・9%)、非公開は80件(1・2%)、取り下げは3件(0・4%)だった。

 過去5年間の請求者数と請求件数をみると、1999年度が54人、2390件、2000年度が58人、1931件、01年度が120人、6882件、02年度が60人、2769件。過去最高は請求者数が01年度、請求件数は1996年度の1万3832件で、いずれも食糧費や政務調査費の支出などが取りざたされた時期と重なっている。

 03年度は三和廃棄物処理産業の不法投棄事件が、市政を揺るがす課題に発展しただけに、市民団体などからの請求が相次いだようだ。市総務部は「請求が増えたことは、情報公開制度が市民に定着している状況」(文書法制課)と評価している。

 一方、函館市役所6階の情報公開コーナーの利用者数は前年度より155人多い1106人で、過去最高。コピーサービスの利用枚数も同比4958枚増の1万3327枚で、過去最高を記録した。

提供 - 函館新聞社



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