森町鷲ノ木5遺跡保存へ機運盛り上げよう!住民が研究会設立

update 2004/5/18 10:10

 【森】縄文時代中期(約4000年前)とみられる道内最大の環状列石(ストーンサークル)が道縦貫自動車道の建設ルート上で発見され、保存問題に揺れる森町の鷲ノ木5遺跡に関し、町民有志が保存への機運を盛り上げようと、「森鷲ノ木ストーンサークル研究会」を立ち上げる。23日に設立総会と記念講演会を町公民館で実施する。同会は「遺跡を生かすことで町の活性化につなげるチャンス。興味のある方はぜひ参加を」と呼び掛けている。

 研究会の設立は、町内赤井川でペンションを営む夏坂幸彦さん(56)が昨年秋、環状列石を見学し感動を受けたことがきっかけ。町民レベルで保存への動きがみられないため、「地元に熱意がなければ保存されないのでは」と考え、計画した。

 今年4月には夏坂さんらが企画し、北大大学院の小杉康助教授を講師に迎えて町内で講演会を開催。その際に設立を呼び掛けたところ、20人以上の賛同者が集まった。

 23日は午後1時から町公民館で設立総会を開き、役員選出などを行った後、同1時半から記念講演会を開催。伊達市教委文化財課長で、噴火湾考古学研究会顧問の大島直行さんが、「縄文文化に学ぶ―失われた心をとりもどすために」と題して講演する。

 夏坂さんは環状列石の保存意義について、縄文人が実際に手を加えたものをじかに見られることに加え、「何のために作られたのかまだ解明されていない」と力説。「町民には環状列石の存在を誇りに思ってほしい。町と一緒に考えませんか」と話している。

 研究会への問い合わせは夏坂さん(ペンション・森の中の小さな家)TEL01374・5・2655。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです