大谷短大が野外劇出演で単位認定

update 2004/5/18 10:09

 今夏で17年目を迎える函館野外劇に函館大谷短大(福島憲成学長)の学生が授業の一環として、参加することになった。貸し切り公演を含め、全11公演に出演するほか、事前の練習やリハーサルなどにも継続的に参加していく。野外劇出演などを学校が単位として認定する動きは初めてで、市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)でも「若いエネルギーが加わるのはありがたい」と歓迎している。

 同短大では、今年度からコミュニティ総合学科を新設したのに合わせ、カリキュラムを改編。地域に密着した活動を目指す「総合学習」の中に野外劇体験を盛り込んだ。同科の1年生27人が受講し、2単位を取得する。

 公演では、フラッグダンスの一シーンを担当するほか、コロポックル、兵隊などでの出演も予定している。14日のオリエンテーション、23日のワークショップを経て、1週間に1回のペースで練習を重ね、公演本番に備えていく。

 学生への指導などは、同会スタッフが全面的に協力していく計画で、同短大コミュニティ総合学科の阿部洋学科長は「野外劇は、学生が貢献できて学べる。野外劇を文化として育てたいというスタッフの情熱に接するのもいいこと」と話している。

 一方、ボランティアの確保に毎年頭を悩ませる同会にとっても、同短大の動きは喜ばしく、「新しい人材が加わるのは大歓迎。次代の野外劇を担う学生が出てきてくれれば」(輪島幸雄理事長代行)としている。    

提供 - 函館新聞社



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