持ちたい子供の数…理想3人、現実は2人

update 2004/5/17 10:02

 函館市内の中学生以下の子供を持つ保護者を対象にした市のアンケート調査で、「理想的な子供の数」は50%が「3人」、「現実に持ちたい子供の数」は55%が「2人」と回答し、理想と現実にギャップがあることが分かった。持ちたい子供の数が理想より少ない理由について、76%が「子育てや教育にお金がかかり過ぎる」と答えており、函館でも収入減や先行きへの不安感などが少子化に拍車を掛けている実態が浮き彫りとなった。

 理想的な子供の数は、就学前児童保護者の51・1%が「3人」、31・5%が「2人」と答え、小学生保護者は49・6%が「3人」、34・3%が「2人」、中学生保護者は50・4%が「3人」、31・3%が「2人」とした。

 現実に持ちたい子供の数では、就学前児童保護者は59・8%が「2人」、21・5%が「3人」、小学生保護者は54・6%が「2人」、25・8%が「3人」、中学生保護者は52%が「2人」、29・1%が「3人」で、いずれも理想との差が大きかった。

 また、理想的な子供の数として「1人」を選んだ人は、いずれの保護者の区分でも1%台だったが、現実に持ちたい子供の数では、就学前児童保護者で10・2%、小学生保護者で11・8%、中学生保護者で6・4%と、跳ね上がった。全体的な傾向としては、わずかながら、幼い子供をもつ親の方が、現実的には少子を望む傾向が強かった。

 「現実に持ちたい子供の数が、理想の数より少ない理由」(複数回答)としては「子育てや教育にお金がかかり過ぎる」が突出しており、就学前児童保護者82・6%、小学生保護者74・8%、中学生保護者75・4%で、次に多かった「体力的に耐えられない」の各30%前後を大きく上回った。

 アンケートは、住民基本台帳から区分ごとに15%を無作為抽出し、昨年12月1日を基準日として実施。就学前児童保護者850人、小学生保護者1926人、中学生保護者1098人から回答を得た。市では今回の結果を「次世代育成支援行動計画」策定に役立てることにしている。

提供 - 函館新聞社



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