帆越山トンネル、8月にも供用開始へ
update 2004/5/16 16:22
【大成】函館土木現業所が整備を進めている、大成町富磯から太田を結ぶ道道北檜山大成線の「帆越山(ほごしやま)トンネル」が、今年8月にも供用開始する見通しになった。開通すると、町役場がある都地区から約15キロの距離がある、同町太田地区への交通アクセスが大幅に改善する。
同トンネルは全長1857メートル。総工費は約47億円。2000年度に整備に着手した。トンネル本体は完成している。
日本海に面する同線は、山地と海岸線に挟まれた交通の難所。現在は区間内に8カ所の覆道(ふくどう)を設置しているが、落石や斜面崩壊が多い。冬季には高波が防波堤を越え、路上に多量の海水や岩石が押し寄せる危険な状態となるほか、2003年8月から今年3月末には、高波のため合計12回にわたり通行規制が行われた。う回路がない同町太田地区は、たびたび孤立。通行車両の安全確保が大きな課題になっていた。
同線では、道開発局が太田地区と北檜山町新成地区を結ぶ「北成トンネル」(全長約7キロ)を整備中。2006年度にも完成する見通しという。同区間は日本海沿岸で唯一の道路不通区間となっている。
北成トンネルが完成すれば、内陸部を走る国道229号に加え、日本海回りで檜山管内の南北を結ぶルートが確保される。地域住民の利便性が大幅に改善するほか、災害発生時に備えた、複数の代替ルートを持つ広域交通ネットワークが強化される。札幌圏からのアクセス改善による観光客入り込みの増加などの効果も期待されている。
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