ワン・ニャンレスキュー「ペーパーボーン」の子犬を保護

update 2004/5/15 10:07

 函館ワン・ニャンレスキューは14日までに、骨が紙のように薄くなっている「ペーパーボーン」と呼ばれる状態の子犬を保護した。子犬は現在、函館市内の動物病院に入院して治療を受けているが、下半身がまひするなど重症で、完治は難しい状況。ただ、気長に治療をすれば、わずかながら回復の望みがあるといい、同団体では、温かく面倒をみてくれる人を募っている。

 関係者によると、ペーパーボーンは、栄養失調や日光に当たらない環境などが影響して骨の発育が悪くなって起こる。特に北海道は、本州に比べ紫外線が弱く、発生しやすい環境にあるといわれる。

 子犬は、生後約4カ月のメス。市見晴町の野犬抑留所に入れられていたのを11日に保護した。

 当初は交通事故に遭ったとみていたが、レントゲンを撮った結果、ペーパーボーンであることが判明。重力で骨がつぶれた形跡が見られ、これが原因で神経まひが起きていると思われる。

 後ろ足の「すね」の部分にはマメができ、引きずっている尻の皮も分厚くなるなど、かなり長い間、前足だけで歩いていたとみられる。性格は人懐っこく、虐待は受けていないと考えられ、同院では「排尿、排便が、たれ流しの状態になることなどから捨てられたのでは」とみる。

 治療は、カルシウム、ビタミンの投与のほか、紫外線に当て、少しずつ運動させる必要がある。こまめに日光浴をさせなくてはならず、簡単ではない。引き取り手が現れない場合、同団体で世話をすることにしている。

 問い合わせは同団体TEL090・6997・6744。

提供 - 函館新聞社



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