堀内さんが視覚障害者ボウリング世界大会に出場へ

update 2004/5/14 10:03

 あんま・マッサージ師の堀内清さん(50)=函館市松川町=が、6月14日から20日までアメリカオーランド州で行われる、第2回視覚障害者ボウリング世界大会(国際視覚障害者スポーツ連盟主催)に出場する。北海道からの出場選手線は堀内さん唯一といい、堀内さん自身にとって初めての海外試合。レーンの先にあるピンの位置が見えないため感覚と経験を頼りにしてのプレーだが、「平常心でフォームを崩さず3位以内を目指したい」と、世界の大舞台に向けて意欲を燃やしている。

 堀内さんは約20年前にボウリングを始めた。12年ほど前、病気で視力をほとんど失ってからも、ボウリングを続け、現在は函館視力障害者福祉協議会(岩波勝二会長)のボウリング部の部長も務めている。

 昨年11月に福岡県で行われた、第1回日本視覚障害者ボウリング選手権大会では、自身初の全国大会ながら3位入賞。翌月、東京での第1回IBSAアジア視覚障害者ボウリング大会では、シングルス2位、2人の合計点で争うダブルス1位。12ゲームの平均スコアで168をマークして個人総合優勝を飾り、「自分にしては出来すぎ」(堀内さん)の成績で、世界大会進出を決めた。

 視覚障害者の競技といっても、通常のボウリングとほぼ同じルールで、審判や介助員と呼ばれる人から、2投目の際に残りピンの位置を聞く程度。堀内さんは週1回ほど市内のボウリング場で練習を積むほか、月に1回は札幌で長年の付き合いがあり信頼も厚いインストラクターから指導を受け、正しいボールコントロールの感覚を養っている。

 アジア大会後、「スランプになってしまった」ものの、地道な練習で改善した。「調子が落ちるとフォームが悪くなる。どれだけ姿勢を崩さず、スコアをまとめられるか」。環境の変化に応じた体調維持など、不安要素はあるが、「自分の力を出し尽くすだけ」と、異国の地での試合に迷いはない。

 出場種目はまだ決まっていないが、シングルス、ダブルスでの活躍が期待されている。「国際レベルは高いと思うが、どれか1種目で3位以内に入れるよう頑張りたい」。重さ15ポンドのマイ・ボールを携え、米国にわたる日に向けて、気持ちを高める毎日だ。

提供 - 函館新聞社



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