公共事業の請負額5年連続減少
update 2004/5/13 10:10
財務省函館財務事務所(高橋範夫所長)が12日発表した道南経済概況によると、渡島・檜山管内の2003年度公共事業請負額(信用保証付き)は、前年度比23・0%減の1147億4400万円と、5年連続の前年割れとなった。ピークの1998年(2192億7900万円)のほぼ半分で、過去15年間で最低の89年(1024億6300万円)に迫る水準。公共事業の落ち込みを、如実に示す結果となった。
発注区分でみると、公団や事業団などを除き、軒並み二けた台のダウン。中でも市町村の低下が著しく、同42・6%減の203億800万円。道が同16・4%減の466億5400万円で、国が同30・9%減の263億1600万円だった。公団・事業団などは、同9・3%増の214億6600万円で、過去6年間で初めて、市町村を上回った。
四半期ベースでは、2003年度第4・四半期(04年1―3月)の発注は、市町村が前年を上回り、同4・6%増の8億6200万円。そのほかは、道が同37・6%減の51億1700万円、国が同81・1%減の25億8700万円、公団・事業団などが同53・4%減の13億4000万円だった。
同事務所は、発表に合わせ、公共事業の経済効果も試算。効果額は前年度比22・9%減239億円で、建設業の雇用創出数(理論値)は同23・8%減の1600人だった。
提供 - 函館新聞社
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