北星小学校に旧若松、巴小学校史料室開設
update 2004/5/13 10:10
色あせた写真や古びた校旗、時刻を知らせる「時鐘」―。函館北星小学校(安保勝順校長)にこのほど、同小の前身となる函館若松小学校と函館巴小学校の貴重品を展示した「史料室」が完成した。明治から大正、昭和と歴史を刻んだ品々は1000点以上。両校合わせて約2万9000人の卒業生の思い出が、色あせることなくあふれている。
安保校長が昨年12月から準備を進め、校内にあった思い出の品を3階空き教室に陳列した。
若松小は1903(明治36)年、巴小は22(大正11)年にそれぞれ開校し、88年に統合し北星小がスタートするまで、約1万6000人と約1万3000人の卒業生を輩出してきた。
史料は学校別に展示しており、若松小は明治から昭和まで卒業生の写真が残っているほか、年代を感じさせる映写機や周年記念誌が当時を想起させる。また、47(昭和22)年に、函館で初めて実施された社会学級の活動を記した「おたより」など、教育の歴史をうかがうこともできる。
巴小は、49(同24)年の「通知箋」や少年消防クラブや相撲大会優勝の旗を展示。学校近くの街中を写した写真や、広告と地図が印刷された「卓上ガイド」など懐かしい品が並んでいる。さらに福島町出身の横綱・千代の山が、同小のために書いた額縁など、珍しい品もある。
史料室は平日の夕方までオープンしており、すでに開設を知った卒業生ら数人が訪れ、当時を懐かしんでいるという。
安保校長は「せっかく陳列したので、卒業生はじめ色々な人に足を運んでもらってじっくり見てほしい」と呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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