要介護認定者1万人突破 福祉の充実急務
update 2004/5/12 10:11
函館市内の2003年度の要介護認定者数が、前年度比13%増の1万699人となり、1万人の大台を突破したことが、函館市のまとめで分かった。要介護度別では、低ランクに入る「要支援」と「要介護1」の認定者が初めて過半数を超えた。制度の認知度が上がっていることの表れといえる反面、高齢者福祉の充実が急務となっている現状が浮き彫りとなった。
全認定者の内訳は、程度の軽い順に、「要支援」1939人(同16%増)、「要介護1」3869人(同19%増)、「要介護2」1363人(同10%減)、「要介護3」1111人(同22%増)、「要介護4」1106人(同14%増)、「要介護5」1311人(同18%増)。「要介護2」が減少した以外は、軒並み前年度を上回った。
認定者数は、介護保険制度の始まった00年度が7040人、01年度が8312人、02年度が9412人と推移。年間12%ほどの伸び率を示している。
歩行などに一部手助けがいる「要支援」と入浴などに一部介助が必要な「要介護1」は、今回のまとめで全体の54%を占めており、00年度と比べると74%増。全認定者数は00年度比52%増となった。
65歳以上の高齢者は03年度6万2300人で、総人口で割った「高齢化率」は22%と、前年度比で1ポイントアップ。今後も高齢者の割合は増加が見込まれており、要介護認定者数の伸びが確実視されることから、財政的な負担増が懸念される。
ただ、同市福祉部では「認定者がすべて介護保険サービスを受けているわけではない」と説明したうえで、「認定者の増加は制度の広がりを示す証拠」と歓迎。「それぞれの介護度が上がらないよう、生きがい作りなどの支援を充実させたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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