市内でおれおれ詐欺 被害は650万
update 2004/5/12 10:10
おいとその父親(弟)を名乗る男たちに現金をだまし取られたとして、函館市内に住む無職の女性(77)が11日、函館西署に被害届を出した。女性が指定口座に振り込んだ現金は合わせて650万円で、道警函館方面本部管内での「おれおれ詐欺」事件の被害額としては過去最高。
調べによると、女性宅においを装った男から最初に電話があったのは6日午前10時半ごろ。「友人の連帯保証人になり、返済期日が近い。友人は事故に遭い払えないので、200万円貸してほしい」という内容で、女性は弟が許すのであれば振り込むと返答。間もなく弟を名乗る男から「息子から聞いた。頼む」と電話が入り、女性は市内の銀行から、200万円を振り込んだ。同日中においのふりをした男から再度、電話があり、女性は身を案じ、金が足りたのかどうかを訪ねると、男はさらに150万円を要求。女性はすぐに同じ銀行から、150万円を送金した。この男からは翌7日にも「借金が300万円ある。いま返した方がいいので貸してくれ」という電話があり、女性は同日中に市内にある別の銀行から300万円を振り込んだ。
女性は連絡がないことを不審に思い数日後、苫小牧市でおいと同居する弟に電話をかけ、被害が発覚。同署に届けた。
指定された口座は東京都内で開設された同一のもので、同署が調べたところ、現金は全額引き出されていた。振り込みはいずれも窓口で行われ、職員は注意を呼び掛けたが、女性は取り合わなかったという。
提供 - 函館新聞社
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