児童家庭支援センターの利用が大幅な伸び

update 2004/5/10 10:23

 母子家庭などからの子育て相談に応じる「児童家庭支援センターくるみ」の利用が増えている。2003年度の相談件数が延べ933件と前年度の395件から約2・4倍と飛躍的に伸びたほか、子どもを一時的に預ける短期施設利用サービスも前年度比1・8倍の大幅増となった。相談件数は04年度に入っても増え続けており、1000件を超えるペースとなっている。

 同センターによると、03年度の相談件数のうち、種別では離婚や入院などによって養育が困難となった保護者からの相談が684件に上ったほか、虐待についても前年度の約6倍となる35件があった。不登校の相談も52件と前年度の3件から一気に増えている。

 相談件数の増加に伴って、施設に子どもを預けるケースも目立っている。保護者が病気や出産などで育児が一時的に困難になった場合のサービスとして実施しているショートステイサービスは、74件と前年から9件増。仕事などで保護者の帰宅が夜になる場合のトワイライトステイ(午後5―10時)は205件、デイサービス(午前6時半―午後6時)は248件と前年度から大きく伸びている。

 利用者は母子家庭や生活保護を受けている家庭が多く、仕事を理由に預けている場合が多い。

 相談件数は本年度に入っても伸びており、4月は1カ月間で126件とこれまでの月別相談件数で最高を記録。同センターの和田嘉允副センター長は「センターの存在が浸透してきたことと、生活基盤が弱い家庭にとって、ちょっとしたことが大きな悩みになっているのでは」と理由を指摘している。

提供 - 函館新聞社



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