市の函館PR活動 「東北キャラバン」や海外誘致にも力へ

update 2004/5/8 16:05

 観光客を呼び込もうと、函館市は今年も道外でのPR活動を展開する。5月下旬の4日間、自動車で旅行代理店を回る「東北キャラバン」を行うほか、羽田空港出発ロビーのモニターに、夏期と冬期合わせて5カ月間、函館の映像を流すなどする。冬までには海外でのプロモーション活動も行う方針で、効果が期待される。

 東北での誘致活動はここ数年、東北新幹線八戸駅の開業や、函館―八戸間を結ぶJRの特急「スーパー白鳥」の運行開始などがあったため、太平洋側での活動がメーンとなっていた。今年は4年ぶりに日本海側にも足を延ばし、“草の根の活動”で観光客増加を目指す。

 また、東京では、羽田空港の伊丹行きの出発ロビーのモニターで函館を紹介。1回15秒の風景映像を12分に1回流す。11月下旬には昨年同様、京急羽田駅のホームの柱14本に、高さ2メートルのポスターを巻きつけ、2週間にわたって「クリスマスファンタジー」を宣伝する。

 市は本年度、観光誘致宣伝経費として、昨年度より950万円多い3550万円を予算化した。この中には、東アジア地区での観光プロモーション経費400万円なども盛り込まれており、海外からの観光客誘致にも力を入れる。

  昨年度の市の観光アンケートでは、リピーターが60%を超えるなど、観光地としての函館人気は高い。「市観光基本計画」の中間報告によると、不景気で全国的に観光が低迷する中、函館は、ここ10年間で約10%入り込みが増加している。これらの結果からは、地道な宣伝の効果もうかがわれ、市は今回のPR活動でさらに大勢の観光客を呼び込みたい考えだ。

提供 - 函館新聞社



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