渡島支庁、自動車税徴収強化へ

update 2004/5/7 10:09

 道税収入の柱となる自動車税の徴収率が年々低下していることを受け、渡島支庁は本年度分の納付時期となる今月、期限内の納税増を目指し、対策を強化する。夜間や休日に納税窓口を開設するほか、職員が管内の企業を訪ね、納期内納税を呼び掛ける。悪質な滞納者には、財産の差し押さえなどによる強制徴収も積極的に行う考えだ。

 自動車税は、渡島支庁の税収の約30%(約70億円)を占める(2002年度)主要な財源。しかし、1999年度には94・5%だった収納率は、02年度は93・4%、03年度は91・9%(3月末)と、年々下がり続けている。

 本年度、同支庁管内の課税対象は約17万8400件で、調定額は約63億6800万円に上る。納税通知書は5月10日に発送される。納付期限は同月31日の月曜日。

 渡島管内は期限内の納付率が低く、昨年度はわずか54・3%。全道14支庁と札幌市内3カ所の道税事務所管内の中で、下から3番目の14位だった。

 同支庁は、納期内納付率を上げようと、自動車税徴収対策を強化。独自の取り組みとして、5月17日から3日間、職員が企業約100社を訪れ、期限内の納付や口座振り替えの利用を要請する。また、全道一斉の取り組みに合わせ、最終日曜の30日には休日納税窓口、翌31日には夜間窓口を渡島合同庁舎(函館市美原4)一階の納税課に開設する。納期内の休日と夜間の窓口開設は初めてという。

 納期内未納者に対しては、督促状と催告状が送付されるが、それでも完納されない場合は、滞納者の預貯金などを調査し、可能な場合、電話加入権や給与などを差し押さえる方針。同支庁税務部は「経済的理由で納税できない方には分割納付などの相談にも応じている。支払い能力がありながら催告に応じない滞納者については、差し押さえを前提に、財産の調査などを行う」と、徴収率の向上に意気込んでいる。

 自動車税 自動車の所有者に、都道府県が課税する。納付期限は毎年5月末。基本税率は自家用乗用車で、総排気量1リットル「超1・5リットル「以下は3万4500円。以降は0・5リットル「ごとに定められ、順に3万9500円、4万5000円、5万1000円などとなっている。納期限を過ぎると延滞金が課せられる。

提供 - 函館新聞社



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