イラク復興支援、函館駐屯地25人出発

update 2004/5/7 10:09

 陸上自衛隊の第11師団(司令部・札幌)を中核とした第2次イラク復興支援群の現地入りを目前に控え、函館駐屯地(函館市広野町)の派遣隊員が6日、部隊が集結する真駒内駐屯地へ出発した。隊員たちは8日、隊旗授与式に出席した後、1波の要員が政府専用機で、千歳からイラクに向けて出発する予定。

 同支援群約460人は8日を皮切りに、今月中に3波に分かれ、現地入りするとみられている。派遣期間は約3カ月間で、函館からは45人が参加し、このうち25人が1波のメンバーとなっている。

 午前5時45分から行われた出発式には、同僚隊員や家族ら約800人が出席した。拍手が鳴り響く中、1波の25人が同駐屯地内の道路を約100メートルにわたって行進。前田浩司3佐(41)は「6カ月間の訓練中、皆さんからたくさんの支援をいただいた。今後3カ月間もさまざまな協力を受けるが、全員元気で帰ってきます」とあいさつ。万歳三唱の声に見送られ、バスに乗り込んだ。

 笑顔で手を振る家族たちがいた一方、父の安否を気遣い、顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくる少女や、バスが見えなくなってから、静かに涙をこぼす妻の姿も見られた。

 同駐屯地の残る20人も同日、同じバスで真駒内入り。隊旗授与式や訓練などを経て後日、函館へ戻り、2、3波の出発に合わせ再度、真駒内へ向かう。

提供 - 函館新聞社



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