江差福祉会が15周年、地域交流センターも落成
update 2004/5/7 10:08
【江差】江差町の知的障害者更生施設「あすなろ学園」などを運営する、社会福祉法人・江差福祉会(江差町田沢、半澤節子理事長)の設立15周年と、学園内に建設した「あすなろ地域交流センター」の落成を祝う祝賀会が6日、同センターで開かれた。
濱谷一治江差町長、飯田隆一同町議会議長、福原賢孝道議のほか、関係者ら約150人が出席した。
式典で半澤理事長は「知的障害者の成長や可能性への認識が低かった時代に『明日は成ろうヒノキに』との思いとともにスタートした。北欧での研修など、福祉を根底から支える人づくりにも力を注いだ。飛躍に向けてさらに努力を重ねたい」とあいさつした。
同学園と交流が深い、フィンランドのエーロ・サロヴァーラ駐日大使も出席し、「フィンランドと日本の最も重要な交流は福祉分野。フィンランドとの長い交流の成果が実った」と祝辞を述べた。濱谷町長は「役職員の努力と入所者への愛情により、学園が『ヒノキの大木』となることを確信している」と15年間の労苦をねぎらった。
落成した同センターは、鉄筋コンクリート造り1階建て。床面積は約536平方b。入所者の健康増進、住民とスポーツや文化活動を通じた交流を育てる中核施設として建設した。屋内には音楽・体育多目的ホール、水や光で感覚を刺激する「アクアセラピー」を行う、リハビリ用温泉プール、サウナを設けた。総工費は約2億1500万円。6月から地域住民にも開放する。
施設利用者の木村公平さんは「待ちに待ったホールが完成してうれしい。音楽やスポーツを楽しみたい」と、感謝の言葉を述べた。
江差福祉会は1986年に故・半澤慎一氏を代表に、設立準備委員会が発足。89年9月に施設着工。90年4月に定員40人、職員17人で学園が発足した。現在の利用者は設立当初の約5倍に上る215人、職員90人に。入所更生施設「あすなろ学園」を中心に、「あすなろアクティビティーセンター」「あすなろパン」などの通所授産施設、知的障害者が地域で共同生活するグループホーム、高齢者の痴ほう対応型共同生活介護施設「ケープ赤石」など約20施設を運営している。
提供 - 函館新聞社
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