役場スッキリ上々スタート、大野町機構改革から1カ月

update 2004/5/7 10:03

 【大野】大野町が新年度に合わせて機構改革を実施してから1カ月が経過した。昨年度まで19あった課等を7課等に統廃合、さらにグループ制を導入するなどの大幅な改革だが、町民からの苦情は現在のところなく、役場内部の“見た目”もすっきりするなど上々のスタート。稲場隆夫助役は「効果が見えるには時間がかかるが、職員の意識向上には効果があった」と、手応えを示している。

 役場内の連携強化と効率的な業務処理を軸とした機構改革で、町教委を合わせて14課3室2事務局の計19課等を、6課1事務局の7課等に再編。各課は係制を廃止した上で、1―11人からなる19のグループを設置し、担当業務を整理している。

 町では4月中の1カ月間、役場庁舎正面に庁舎内の総合案内窓口を設けて対応。さらに4月号の町広報に合わせ、職員の顔写真入りパンフレットを4000部作製して全戸配布し、周知に努めてきた。

 「めったに来ない町民が、慣れずにとまどうのでは」(稲場助役)という懸念もあったが、現在のところ町民からの苦情は特にないという。

 また、それまで各課の間には書棚が置かれ、自然な形で個室のように仕切られていたが、機構改革に合わせ書棚も撤去。見た目にも職員配置が分かりやすくなり、町は成果の一つに挙げる。

 4月に全戸配布したパンフレットは、町外からも「欲しい」という声に応え、500部増刷することも決めた。稲場助役は「すっきりした感じがする。少ないスタッフの中で徐々に業務処理を確立させていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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