未来大卒業生ら「函館ベンチャー企画」設立へ

update 2004/5/5 16:37

 公立はこだて未来大学の卒業生が、起業による地域活性を目的とした企業組合「函館ベンチャー企画」を設立する。10日の設立総会後に登記をし、同大卒業生の大久保彰之さん(23)が初代の代表理事を務める。若い組合員が、それぞれが持つビジネスプランの実現に向けて互いに助け合う。

 活動は大久保さんが代表を務める函館ベンチャープロジェクトの協力を得て展開。同プロジェクトは函館の駅前大門地区の活性化などを唱え、起業が地域の活性化につながるとの考えを持っている。組合員の中にもビジネスプランを練っている人はいるが、個人では起業が難しいことから、今回、「企業組合」という制度を足掛かりに、団体活動による起業に挑戦することにした。

 設立時の組合員は、同プロジェクトに携わっていた、未来大や教育大学函館校の学生と卒業生など9人。このうちのほとんどがビジネスプランを練り上げているという。未来大の鈴木克也教授は、顧問を兼ねた組合員として参加する。

 事業は、新企業の育成を核に、調査、コンサルティング事業、函館インターネット放送局事業などを行う。組合員の最終目標は起業で、活動を進めていく中で自立に向けたノウハウを学び、準備をする。

 資本金は48万円。初年度と次年度の売上高は年間800万円以上を目指す。大久保さんも、自身が提案する高齢者の人材派遣などをする「ライフパートナー事業」を実現したい考えで、「函館にたくさんの企業を生み出したい。起業が一種の■文化■になれば」と話している。

提供 - 函館新聞社



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