新就農研修生 5組10人が2次審査へ

update 2004/5/5 16:37

 【江差】江差町農業担い手育成協議会(澤口辰雄会長)が、新設する「新規就農トレーニング営農モデル団地」で農業経営のノウハウを学ぶ第1回研修生の募集に、道内外から8組16人の応募があった。書類審査の結果、5組10人が書類審査を通過した。今月13日に行う第2次審査で、定員の研修生3組6人を決定。6月から2年間を期限とする就農研修をスタートさせる。

 同協議会は3月29日から4月20日まで研修生を募集。町農林水産課によると、道内外から合計16組の資料請求があり、このうち8組16人が応募した。8組は20―50歳代の夫婦や親子。いずれも農業経験はない。町内のほか、札幌など道内各地、首都圏からも応募があった。

 4月28日に第1次審査委員会(委員長・佐々木高行檜山南部地区農業改良普及センター所長)を開き、履歴書と農業に対する情熱をテーマとする論文を対象に選考を行った。審査通過した5組10人が、13日に行われる面接による第2次審査に進んだ。

 研修の中心となる営農モデル団地(同町鰔川=うぐいかわ)では、桧山支庁を中心に栽培技術を開発、高収益作物として、管内各町で普及し始めた「高設イチゴ」の生産から出荷、経営ノウハウを習得する。研修期間は2年間。桧山南部地区農業改良普及センターが技術、JA新はこだてが経営を指導する。新規就農者が高設イチゴなどの栽培に挑戦している、乙部町の園芸団地での研修も予定している。

 長期的な農業後継者の養成、新規就農者の定着が目標。研修中は手当を支給するほか、宿舎となる住宅も用意する。修了後は原則、町内に住み、営農を始めることを条件としている。農地取得や借り受け、定住に向けた住宅あっせんなどの支援制度も充実させている。

提供 - 函館新聞社



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