「函館の企業は内弁慶」ではない？！

update 2004/5/5 16:36

　函館市や周辺町村の企業の６１％が、函館圏以外でもマーケット拡大に取り組んでいることが、日本銀行函館市店の調べで分かった。厳しい経済動向の函館圏にとどまらず、全国に活路を求める動きがみられた。同支店は「『函館の企業は内弁慶』とよく言われるが、実態はそうではないようだ」と説明している。

　３月、企業短期経済観測調査（短観）時に１０７社に実施。それによると、函館圏以外のマーケット拡大は、全産業で「既に広げている」が一番で、「広げる気はない」が２１％、「現状では困難」が１６％―などと続いた。業種別でみると、広げていると答えたのは、製造業で８７％に上り、非製造業は５０％だった。

　主要マーケットの認識は、「全国」と答えたのが、全産業で３６％。製造業が７０％だったが、非製造業は２３％にとどまった。

　函館圏外マーケットの強化を図る上での一番の課題は、「初期投資のコスト負担の重さ」が最も多く３５％。そのほか「他社との競合」が１５％、「（問屋など）取引先との兼ね合い」が９％―などが挙がった。同支店は「課題は少なくない。行政をはじめ、金融機関の踏み込んだ経営アドバイスやビジネスマッチング（商談仲介）強化が必要」とみている。

提供 - 函館新聞社

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