市内の宿泊施設、オーバーブッキング相次ぐ

update 2004/5/3 19:30

 大型連休中の利用が好調な函館の宿泊業界で、オーバーブッキング(予約過剰受け付け)が相次いでいる。あるホテルグループでは期間中、約400人の予約過剰となり、対応に四苦八苦。他施設でも、数十人単位で部屋が不足し、旅行代理店などを通じ、客を振り分けている。函館では毎年のように繰り返される光景だが、今季は各施設とも好調で、受け入れ先探しは難航。観光地のイメージダウンにつながりかねない問題なだけに、業界を挙げての解決策の検討が急務となっている。

 ホテルや旅館は一般に、代理店に対し、キャンセルを見越して手持ちの部屋数以上の数を提供し、予約を受け付ける。通常であれば支障はないが、大型連休などには予約が一斉に入り、オーバーブッキングになるケースがある。

 関係者によると、函館も同様で毎年、施設同士が空き部屋を融通し合うなどしてしのいでいる。ただ、今年は曜日の並びが良く、東北新幹線の路線延長や外国人ツアー客の増加など、さまざまな要因が後押し。各施設が軒並み満室となり、相互の受け入れが難しい状況となっている。

 2施設で約400人のオーバーブッキングを出した、ホテルグループの支配人は「予想以上に予約が入り、読みに甘さがあったと言わざるを得ない」と猛省。別のホテルの支配人は「好材料が重なったことが要因。事前に情勢分析をしたが、予約が予想を上回った」という。

 あるホテル社長は「ここ数年、不調だっただけに、担当者が過剰に予約を受けてしまったのでは」とみる。受け入れ先となったホテルの予約担当者は「これほど要請があったのは記憶にない。受け入れてあげたいが、われわれも連日満室。限界がある」と話している。

提供 - 函館新聞社



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