道央道でツアーバス横転、運転手死亡、乗客多数にけが

update 2004/5/2 13:57

 【長万部】1日午前9時25分ごろ、長万部町花岡225の道央自動車道で、函館に向かっていた北海道フラワー観光バス(本社・美唄市、伊藤義則社長)の大型バスが、中央分離帯に乗り上げ横転した。バスを運転していた水島征男さん(61)=札幌市北区=が、全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡したほか、乗客1人が足の骨を折るなど重傷、このほかの乗員、乗客合わせて26人が軽いけがをした。

 道警高速隊などによると、現場は国縫ICから長万部IC方向に向かって約2キロの地点で、片側1車線の直線。中央分離帯にガードレールなどはなく、バスは何らかの理由で中央分離帯の盛り土に乗り上げ、運転席側を下にするように横倒しとなった。同隊では事故原因を詳しく調べることにしている。

 バスは台湾からのツアー客26人と乗務員1人が乗っていた。事故直後、全員が長万部町内の病院に搬送され、その後、水島さんと乗客2人が八雲町内の病院に運ばれたが、水島さんは約2時間40分後に死亡が確認された。

 手当てを受けたツアー客らは、代替バスで函館空港に向かい、当初予定していたチャーター機に出発時間を遅らせ搭乗し、帰国した。

 フラワー観光バスによると、ツアー客は4月27日に帯広に入り、札幌や胆振管内洞爺村などを回り、1日朝に後志管内留寿都村のルスツリゾートを出発し、同日午後4時45分発の便で帰国する予定だった。

 水島さんはツアー中、1日平均250―300キロを運転していたが、同社では「休憩もとっており、疲れなどの問題はなかったはず」と話している。

 事故の影響で、道央自動車道の長万部IC―国縫IC間の上下線が約7時間にわたって通行止めとなった。

提供 - 函館新聞社



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