参与10人、一般職2人で調整…4町村特別職処遇

update 2004/5/1 12:44

 12月1日に合併する函館市、戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町の5首長は30日までに、4町村の特別職の扱いについて、特別職の参与と、一般職の部長、部次長級に分けて処遇する方向で調整に入った。4町村の特別職14人のうち、4首長を含む10人が参与として2年4カ月の期限付きで残り、戸井町の伊藤修助役(53)ら50歳代前半の2人を一般職で採用する見通し。5市町村の首長は連休明けにも会談し、最終判断する。

 4町村の首長が支所長、助役が副支所長、教育長が教育事務所長に就き、合併前に任期を迎える南茅部町の能戸床亮収入役(62)、恵山町の加藤弘教育長(67)は退任する方向。特別職の任期は2007年3月末までを想定している。

 ただし、戸井町の伊藤助役、椴法華村の三輪秀悦教育長(54)の2人は年齢を考慮し、定年まで雇用できる一般職で調整。伊藤助役は本庁に異動、4町村の地域振興を担う部署を新設し、参事1級への起用が有力だ。

 椴法華の三輪教育長は参事2級で教育事務所長に就く見通しで、戸井の副支所長には松田正志収入役(58)が繰り上がり、恵山の教育事務所長は同町の一般職を充てる人事が濃厚になっている。

 4町村特別職の処遇については、法定合併協議会で5市町村の首長の協議に一任。4町村の首長の一部には退く考えもあったが、住民説明会で首長の残留を求める意見が多く、4町村議員の任期を07年5月1日まで延長する在任特例に併せ、2年4カ月の期限付きで特別職として残る方向に傾いた。

 函館市の井上博司市長も4町村特別職の残留を求める意向を示している。5市町村の首長は連休明けにも処遇を決定し、井上市長が5月中旬に発表する運びだ。

提供 - 函館新聞社



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