五輪出場決めた小西選手、母校の後輩が激励
update 2004/5/1 12:42
アテネ五輪の射撃競技の女子25メートルピストルに出場する、八雲町出身の小西ゆかり選手(25)=自衛隊体育学校=が、8月の五輪を前に最後の里帰りをしている。30日には母校の八雲小学校、八雲高校で激励会が開かれたほか、1日夜には町挙げての激励会も開催される。町内初のオリンピック選手誕生に地元は早くも“応援ムード”が高まっており、小西選手も「迷いのない射撃でいい結果を残したい」と、故郷の声援を胸に意欲を燃やしている。
小西選手は1997年の自衛隊入隊と同時にピストル競技を始め、一昨年、韓国・釜山でのアジア競技大会の女子団体で過去最高の銀メダル、個人8位入賞を達成。2月にマレーシア・クアラルンプールで行われたアジア選手権兼五輪予選の女子25メートルピストルで5位入賞し、オリンピック日本代表に選ばれた。
小西選手は今後、広島やブルガリアなど国内外での合宿などをこなした後アテネ入りする予定で、五輪前の里帰りは今回が最後。これに合わせ、地元の応援を届けようと、激励会が企画された。八雲小学校(ニ本哲校長)での集会には、後輩である全校児童711人が小西選手を拍手で歓迎。「八雲町民に夢を与えられるよう頑張って」とエールを送った。
1日に開かれる激励会は、町民ら600人以上でつくる後援会(会長・山内尊洲八雲町長)が主催。約200人が出席する予定で、花束や激励旗などを贈り、夢の大舞台に挑む小西選手を盛大に送り出す。また、役場前には既に五輪出場を祝う垂れ幕も設置、後援会事務局の町教委体育課は「時差などの関係もあるが、応援ツアーなども検討したい」と、町挙げての応援態勢を整えることにしている。
アテネでのプレ大会直後の帰郷となった小西選手だが、「時差を感じないほど夜もぐっすり眠れる。応援もとても心強い」と、すっかり英気を養った様子。プレ大会では五輪と同じ会場で競技に臨み、「鳥肌が立つほど興奮した」と振り返る。「迷いのない射撃ができれば決勝進出できると思う。平常心で最大限の力を発揮したい」と力強く語り、地元の応援を背に、五輪に向けて気持ちを高めている。
提供 - 函館新聞社
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