観光へ行楽へ、GWスタート
update 2004/4/30 14:16
【函館・七飯】大型連休初日となった29日、道南地方は青空と初夏の陽気に包まれ、行楽地や観光スポットなどは大勢の人出でにぎわった。函館市内の五稜郭公園で市民が花見を満喫したほか、西部地区の名所ではツアー客が散策を楽しんだ。また、大沼では湖水開きが行われ、地元住民らがシーズンの安全を祈願。文字通りの“黄金週間”が好スタートを切った。
道南地方は西日本に中心を持つ高気圧に覆われ、各地で晴れ上がった。気温も日の出とともにぐんぐん上昇、函館では日中の最高気温が6月上旬並みの19・0度まで上がり、春を飛び越えて夏を感じさせる一日となった。
ベイエリアや元町の教会群、函館山などには、バスツアーの団体客、カップルや家族連れといった個人客がひっきりなしに訪れた。
中でも街路工事の一部を終えた八幡坂は、坂下の函館港まで連なる景色が復活したとあって大人気。観光客はバスガイドの説明を受けては、美しい背景とともに記念写真に収まっていた。
また、函館山からの昼間の眺望を楽しもうと、他地域のナンバーの車が次々と登山道に乗り入れた。渋滞こそなかったが、山頂の駐車場は常に満車となる状態が続いた。
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サクラが見ごろを迎えている五稜郭公園には、朝から大勢の花見客や観光客らが訪れた。サクラとともに、にぎわいも一斉に“開花”。にぎわいはGW期間いっぱい続きそうだ。
市民にとってはサクラの名所、観光客にとっては欠かせない見物スポットの一つで、GW期間中のにぎわいは1年の中でも格別。市民らは木の下でジンギスカンなどを楽しみ、観光客は淡いピンク色に染まった木々を眺めながら園内を散策。この時期ならではの光景が見られている。
花見を楽しむため、友人8人と訪れた札幌市南区の会社員、勝田剛生さん(25)は「札幌では大型連休明けが見ごろ。やはり函館は開花が早く、天気も良くて最高の花見になりました。来年も、また遊びに来たい」と話していた。
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【七飯】大沼湖水開きと駒ケ岳安全祈願祭は、大沼観光協会(坂田邦彦会長)の主催。関係者、地域住民ら約70人が出席、大沼の水上安全と駒ケ岳の沈静を願った。
大沼の観光シーズン到来と、駒ケ岳の山開きに合わせて毎年行われているが、駒ケ岳は火山活動の活発化で入山規制が続いており、本年度も継続される見込みとなっている。
湖水開きは遊覧船で神事が行われた後、関係者が「安全祈願」と書かれた鍵形のプレートを湖面に投げ込み、大沼を“開錠”。安全祈願祭では水嶋清七飯町長ら関係者が玉ぐしをささげ、今年1年の大沼、駒ケ岳の安全を祈った。終了後には出席者が2班に分かれて、大沼湖畔道路のごみを拾い、環境美化に努めた。
提供 - 函館新聞社
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