三和問題、建設業界も参加意向
update 2004/4/29 22:48
三和廃棄物処理産業(現・清算法人)の不法投棄現場(函館市東山町)の原状回復作業で、函館市の建設業界が、ボランティアで重機や人員などを提供する意向を示していることが28日、分かった。既に、河川への土砂流出を防ぐための工事などについて、現場で市と打ち合わせを済ませており、近く、本格的に作業に参加する見通し。市民からは、同社にごみを出した建設業界の排出者責任を問う声が強まっていた。
同日の市議会民生常任委員会で、高橋亨委員(民主・市民ネット)の質問に岡田芳樹環境部長が答えた。
市は、建設業界が行う作業として(1)河川への土砂の流出を防ぐ土のう積み(2)三和が削ったと見られる、斜面の保護―など数項目で調整が進んでいると説明。七五郎沢廃棄物最終処分場に運んだ木くずなどの選別作業への機材、人員の提供にも「好意的と感じている」との見解を示した。
また、同日、同委員会は不法投棄現場と同処分場の選別作業現場を視察。不法投棄現場では、捨てられて腐った木の熱と雨で湯気が上がっており、委員からは、湯気の成分に問題はないかなどの質問があった。作業現場では、運び込まれた木くずと土砂の山に、あ然とする委員の姿も見られた。
「ボランティア方式」による原状回復作業は順調に進んでおり、27日までに3分の1を終了。約1万トンを不法投棄現場から同処分場に移した。このまま進めば、予定通り、5月中にも運び出しを終えそうだ。
提供 - 函館新聞社
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