国立函館病院に循環器病棟オープン

update 2004/4/29 22:47

 国立函館病院(公文啓二院長)は心臓病など、循環器系の病気を専門に扱う、循環器病棟を建設し、このほど業務を始めた。施設面で大きな前進を図ると同時に、スタッフも充実。循環器病の専門施設として、道内をリードできる質の高い医療の提供を目指す。

 同病院は国指定の循環器病の基幹施設。国の政策医療の一環で、3年前に新病棟の建設が決まった。

 新病棟は鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積は2385平方メートル。医師や看護師、臨床工学士など、約50人の体制を組んだ。

1階には全国の同種施設が参加する地方循環器病ネットワークと連携し、診察や臨床研究などを行う、臨床検査部が新設された。2階は病室となっており、個室や4人部屋など計44室(50床)があり、各室ともトイレや洗面所を完備、利用しやすい造りとなっている。

また、ICU(集中治療室)を2床から6床に増床したほか、最新の磁気共鳴画像装置など、専用の医療機器がそろっている。

公文院長は「根拠に基づいた医療、同時に今後の医療の根拠を示す施設にしていきたい。職員の質をさらに高め、連携を強化し、患者のために尽くしたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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