警視庁の「長寿対策地区」に乙部町を指定

update 2004/4/29 22:46

 高齢者の犯罪被害や交通事故防止に重点的に取り組む、警察庁の「長寿社会対策パイロット地区」に本年度、乙部町が指定された。活動期間は1年間。地域の実情に合わせて、高齢者が安心して生活できる町を目指して活動を展開する。

 活動の中心となるのは活動推進協議会の連絡会議(会長・竹中敏雄乙部町防犯協会会長)。会長、副会長、5人の理事と推進指導委員、推進委員の14人で組織する。

 28日に同町町民会館で開かれた初会合では、同町防犯協会理事の甲谷弘之さん、同町滝瀬婦人会会長の磯井柚美子さんの2人が、活動のけん引役となる「推進指導委員」に、光森克己・乙部地区連絡協議会長ら5人が、活動を支援する推進委員に委嘱された。

 丸田寿範江差署長が委員一人ずつに委嘱状を手渡し、「江差署管内でも『おれおれ詐欺』の被害が相次いでいる。住民、行政、警察が一体になって高齢者が事件・事故に遭わない安心・安全なまちづくりを目指したい。管内各町への波及効果も期待できる」と協力を呼び掛けた。

 竹中会長は「町内でもお年寄りが狙われる事件が増えている。高齢者が被害者、加害者になる交通事故も少なくない。皆さんの協力でパイロット地区の目的を達するよう努力したい」と活動に意欲を示した。

 会議では、町内会や老人クラブ、高齢者大学など、あらゆる機会を通じて、高齢者を対象とする座談会や地域安全教室などを開催、交通安全や犯罪被害に遭わない心構えなどを呼び掛けていく方針を確認した。

 委員からは「高齢者の立場で分かりやすい活動を町内全域で展開するチャンス」「交通ルールの徹底など基本的な取り組みから進めていきたい」など、積極的な意見が相次いだ。

 同地区の指定制度は1986年度にスタート。本年度は、高齢化が進む全国約90の地域が指定され、道内では同町を含む5地域が指定を受けた。活動期間は2005年3月31日まで。

提供 - 函館新聞社



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