イラク派遣、無事帰還祈り激励会
update 2004/4/26 11:54
復興支援のため、5月にイラク南部サマワへ向かう陸上自衛隊第2次派遣部隊に、函館駐屯地から45人が参加することを受け25日、函館市広野町の同駐屯地で派遣予定隊員の激励会が開かれた。派遣予定隊員や家族、同僚、各協力団体の関係者らが出席し、任務の遂行と、無事な帰還を祈った。2次部隊は460人編成で、大型連休明けから3波に分かれ、サマワに入るとみられ、3カ月にわたり、復興支援活動に従事する。
式には約900人が出席。岡部俊哉第28普通科連隊長・同駐屯地司令は「1次部隊の取り組みは、現地で高い評価を受けている。それを引き継ぎ、発展させるのが、2次部隊の役割。歴史的な任務であり、誇りを持って職務に当たってほしい」と激励した。
来賓の井上博司函館市長は「国論を二分する派遣ではあったが、現在は現地住民ときずなを築いている。信頼関係を基礎に、任務を遂行してください。市としては家族の支援に全力を挙げたい」と語った。
黄色いうちわを手にした、同駐屯地の隊員でつくる函館曹友会のメンバーが「ファイト」と、大きな掛け声で激励。派遣予定隊員を代表し、前田浩司3等陸佐が「現地の情勢は厳しいが、それに向けた訓練を積んでおり、さまざまな状況に対応できるだろう。心は熱く、頭は冷静に、復興支援に臨みたい」と宣言。その上で、家族に対しては「日常のささいな出来事など、いろいろなことを伝えてほしい」と思いを語った。
式後は会食会となり、関係者からさまざまな激励の言葉が寄せられた。
ある派遣予定隊員の兄は「弟はとても正義感が強く、しっかりと任務に当たりたいと話していた。家族として、弟の思いを尊重し、しっかりと頑張ってきてもらいたいと考えている」と、心情を言葉少なに話した。
2次部隊は、現地で活動中の第2師団を中心とした1次部隊の交代要員。第11師団(司令部・真駒内)を基幹とした約460人の編成で、函館駐屯地からは第28普通科連隊の45人が参加を予定している。
すでに、防衛庁が部隊の編成命令を出しており、現地入りを指示する派遣命令は、今月中にも出される見込み。
提供 - 函館新聞社
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