鯨族供養塔で慰霊祭 ライトアップも始まる
update 2004/4/24 13:19
大黒通りフェスティバル実行委員会(嶋崎孝治委員長)でつくる鯨族供養慰霊祭実行委員会は23日、弥生町9の鯨族供養塔で鯨族供養慰霊祭を行った。称名寺の須藤隆仙住職が読経し、地域住民や函館港に入港中の鯨類捕獲調査船団の船長などが参列。日没と共に慰霊碑のライトアップもされている。
同船団の入港にあわせた慰霊祭とライトアップ。これまでほとんど手入れがされず、市民でも知らない人が多かった供養塔の存在を紹介する意味を込めた催で、15日は向かい合う函館西中学校の生徒などと一緒に清掃をした。
石台の上にセミクジラの模型が置かれた供養塔前には祭壇が作られた。須藤住職の読経のなか、参列者は次々と花を捧げ、弥生町の学童保育所ちびっ子クラブの児童15人も手を合わせた。
須藤住職は、「人は、牛でも鳥でも、生き物を犠牲にして生きている。改めて感謝の気持ちを」と述べ、参列した日新丸の遠山大介船長は、「清掃をするなど、地域市民の強い結束が感じられる」とあいさつした。
慰霊塔は1975年に、遠洋捕鯨会社の船長などを務めた故天野太輔さんが中心になり建立したが、慰霊祭を行うのは初めて。
提供 - 函館新聞社
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