文化振興条例制定へ 5月下旬に検討懇話会立ち上げ

update 2004/4/23 10:03

 函館市は、個性ある地域文化の創造を目指す「函館市文化芸術の振興に関する条例」制定に向け、検討懇話会を立ち上げる。5月下旬にも1回目の協議が行われ、早ければ、来年度に条例が制定される見通し。ただ、12月に渡島東部4町村との合併を控えており、考慮しなければならない「地域文化」が増え、制定時期が遅れることも予想される。

 国の「文化芸術振興基本法」の中に、「地方公共団体は地域の特性に応じた施策を策定し、実施する責務を持つ」との一文があることから、これに沿って条例を制定することにした。

 懇話会の委員は、学識経験者4人、市文化団体協議会などの芸術文化関係団体から8人、一般公募3人の計15人で構成する予定。会長、副会長を各1人互選し、条例の基本的事項について検討する。庶務は市教委生涯学習課が務める。

 懇話会設置要綱では、委員の任期は合併なども考慮し、「検討協議が終了したとき」としている。通常ペースで進めば4、5回の協議を経て、1年程度で意見集約が図られるとみられる。

 しかし、同基本法や国の方針に従えば、検討結果が「地域特性」を強調した内容になる可能性が高い。合併によって考慮すべき「特性」などが増えることにより、時間が掛かることも予想される。

 市は「広く市民の意見を聴いて、地域性を生かした条例を作りたい」としており、懇話会での協議内容が注目されそうだ。

提供 - 函館新聞社



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