昨年度児童虐待相談受理状況 性的・心理的虐待増加
update 2004/4/23 10:03
函館児童相談所(豊島弘所長)はこのほど、2003年度の児童虐待相談受理等の状況をまとめた。通告、受理件数とも前年度対比で減少したが虐待区分別で「性的虐待」と「心理的虐待」は増加した。全体として減少傾向に転じたが、表に現れない実態もあると見られ、同相談所では全道的な数字を見極めながら、対応していくことにしている。
まとめによると、03年度の通告件数は67件で02年度の81件から14件減った。そのうち調査継続中を含め「虐待」として受理したのは31件で17件減少した。地域別では、函館市内から41件の通告があり、17件を受理。檜山管内は16件の通告で受理が9件、函館を除く渡島管内は通告10件で受理5件となっている。
虐待区分別では「性的虐待」が通告、受理ともに4件で、02年度の通告2件、受理1件から増加。暴言を吐くなどして子どもの心を傷つける「心理的虐待」は通告5件、受理3件。02年度のゼロから一気に増えた。
このほか「身体的虐待」は通告35件で受理15件、「ネグレクト(養育の怠慢・拒否)」は通告23件で受理9件となっている。
通告経路の内訳は近隣・知人の22件が最も多く、学校や教育委員会などからが10件などとなっており、虐待に対する市民の関心や学校側の意識の高さが反映された形。性的虐待は、いずれも学校からの通告がきっかけとなっている。
今後について同相談所では、関係機関との連携強化を課題に、地道な活動を積み重ねることにしており、市教委や渡島教育局などとの「連携」と「役割分担」をしっかりさせて、対応していきたいとしている。
提供 - 函館新聞社
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