２７年ぶり鯨肉給食 児童おいしいと笑顔

update 2004/4/23 10:02

　函館万年橋小学校（古俣敏校長）で２２日、クジラの竜田揚げが給食のメニューに登場し、１３３人の児童が味わった。市内の学校で鯨肉を使用したメニューを提供するのは２７年ぶりで、市教委は児童に行った食後のアンケート結果などから、市内全校での提供も視野に入れている。

　鯨肉メニューの提供は、郷土料理を給食に取り入れる観点からの実施。食材の購入方法や調理方法を検証するため、２２、２３日の両日、市内の小、中学校それぞれ１校での試験的な提供となった。

　万年橋小では、４時間目の授業が終わると、楽しみにした児童たちが集まり、「クジラは初めて」「クジラ汁は食べたことがある」などとはしゃぐ姿も。白衣に身を包んだ給食係の児童が盛り付けをした皿を興味津々の表情で受け取り、「いただきます」。

　竜田揚げから真っ先に手を伸ばす児童が多く、口に入れては「おいしい」「これがクジラかー」と、はしを動かしていた。

　食後は市教委学校給食課がクジラメニューに関するアンケートを実施。今回の対象の２校は、小規模校で、１校だけの単独調理をする条件から選ばれており、２３日は函館湯川中学校（生徒数・３６８人）で提供される。

提供 - 函館新聞社

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