「商店街歩行者通行量調査」10年以上減少傾向

update 2004/4/22 10:02

 函館市が3年ごとに実施している市内商店街の歩行者通行量調査の2003年の結果がまとまった。一日の24地点の全体通行量は休日7万5000人(前回調査比7・9%減)で、1991年の11万2500人をピークに10年以上、減少傾向にあることが分かった。地区別でも同様の傾向が見られたが、昨年、駅舎リニューアルなどのあったJR函館駅前だけが休日2万人(同15・2%増)と前回調査を上回った。

 88年の調査開始時からの休日歩行者は、88年11万1600人、91年11万2500人、94年11万2000人とほぼ横ばいに推移していたが、97年の調査で9万4200人にダウン。2000年には8万1000人にまで落ち込み、今回、さらに減少した。

 平日の減少傾向も大きくは変わらず、88年9万2900人、91年9万1100人、94年9万3900人と推移。97年に8万8100人と9万人を割り、2000年に7万8100人、03年7万1800人と減り続けている。

 地区別でも、駅前・大門地区の休日以外は軒並み減少。同地区の平日1万6000人(前回調査比6%減)をはじめ、本町・五稜郭地区が平日3万9200人(同6%減)休日3万7600人(同9・3%減)、梁川地区が平日2000人(同22・8%減)休日2400人(同19・6%減)、湯川地区が平日4500人(同26・5%減)休日3400人(同32・5%減)などとなった。

 観測点別では、最も通行量が多かったのはダイエー五稜郭店前の平日1万3200人、休日1万4300人で、丸井今井函館店前の平日1万400人、休日1万1700人がこれに続き、前回調査と順位は変わらなかった。

 市はこれらのデータを基礎資料として、商店街振興を図ることにしている。

 調査は市シルバー人材センターに委託。平日は午前11時から、休日は午前10時から、ともに午後8時まで一日ずつ調査。中学生以上をカウントし、1時間ごとに30分間計測、得た数を2倍したものを1時間の数値としている。

提供 - 函館新聞社



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