高卒者就職状況 回復の兆し見えるも先行きは不透明
update 2004/4/21 10:02
今年3月に卒業した渡島、檜山管内の高校生就職率は、82・3%で前年対比7・6ポイント上回ったことが、函館公共職業安定所のまとめで分かった。地元企業からの求人増によって、就職者数が27人増加した。半面、未就職者数は195人で、就職率がどん底だった前年度を脱した程度。回復の兆しは見えるものの、今後については、まだ不透明な部分を残している。
まとめによると、就職を希望者数は1100人に対して、求人数は1493人で、求人倍率は1・36倍となった。就職率アップの背景として、同安定所では「地元企業の頑張り」と説明。10年ぶりに新入社員を採用した「函館どつく」をはじめ、管内求人数が910人と4年ぶりに900人を突破、前年対比でも11・7ポイントの大幅な伸びを見せたことが、数字を押し上げた。
就職者数も、求職者数が76人減少する中で905人と実数で前年対比を上回る健闘。厳しい中にも明るさが見えた格好となっている。未就職者数は前年度の298人から103人減ったが、例年に比べ、依然として多くなっている。
全道的に厳しい状況が続く中、地元企業の協力で数字を持ち直したことに、同安定所では「ひとまずは持ち直しほっとしたが、前年度がどん底だったことを考えると(例年並みに)戻ったということ」と分析。求人増の反動なども懸念しており、本年度も函館市役所や渡島支庁などと連携しながら、企業を回るなどし求人の掘り起こしを徹底していくことにしている。
また、未就職者についても、今後も支援を続けていくことにしている。
提供 - 函館新聞社
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