パトカー追跡の車衝突 タクシー運転手死亡

update 2004/4/20 10:00

　１９日午前４時４５分ごろ、函館市柏木町１７の市道交差点で、一方通行を逆走してきた男のワゴン車と、市内昭和２、タクシー運転手、石澤忍さん（４９）のタクシーが衝突、石澤さんは脳挫傷などで間もなく死亡した。函館中央署はワゴン車を運転していた市内古川町３２、無職、羽柴豊容疑者（２２）を業務上過失傷害の疑いで現行犯逮捕した。

　調べによると、同容疑者は事故の直前、市内松陰町の道道函館南茅部線で信号無視をし、同署のパトカーに追われていた。パトカーは約１キロにわたって追跡したが、事故現場の約９００メートル手前で中止。その後、同容疑者は一方通行の市道を逆走、停止せずに交差点に入り、石澤さんのタクシーの右側面に衝突した。タクシーに乗客はいなかった。羽柴容疑者は顔などを打つ軽傷。

　その後の調べで、同容疑者は酒を飲んで運転していた可能性が高いことが分かった。

　現場は閑静な住宅地で、近くに住む男性は「大きな物音で目を覚まし、飛び出してきたら大変な状況になっていた。こんな事故が起きるなんて」と話していた。

　今回の追跡に関し、同署は「住宅地に入る段階で、追跡は止めており、問題はなかった」としている。

提供 - 函館新聞社

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