渡島支庁観光客動態調査結果 半数以上が個人旅行

update 2004/4/17 09:57

 渡島支庁はこのほど、昨年度の観光客動態調査の結果を発表した。従来の団体旅行中心から旅程の自由な個人旅行に形態が変わり、道内外からの観光客の4割が自家用車やレンタカーを利用している一方、全体の3割が案内標識や道路整備の改善を望んでいることが分かった。同支庁は「今後は、マイカー客らの観光を念頭に置いたPR活動が必要」としている。

 調査は、夏季(昨年7月―9月)と冬季(同12月―今年2月)に分け、管内の主要観光エリア12地域で、18歳以上の観光客を対象に面接方式で行った。両季合わせて1882人から回答を得た。

 旅行形態は、旅程の自由な「個人旅行」が56・6%で最も多く、宿泊施設と主な交通機関だけが指定される「セミパック旅行」が24・7%で続いた。スケジュールの決まった「パック旅行」は15・2%だった。

 管内での利用交通機関は両季を通じ、自家用車やレンタカー、バイクが41・6%で最多。バスが23・8%で、函館市内観光の市電が17・2%と続いた。

 管内での平均消費額は3万2559円で、お土産・買い物代1万1204円、飲食代7593円、宿泊代7585円となっている。

 人気の観光スポットや評価は「函館山の夜景」がトップで、「トラピスト修道院」「はこだてクリスマスファンタジー」「青函連絡船摩周丸」が上位を占めた。また「イカ釣り体験」に多くの関心が集まるなど、体験型観光に対するニーズが高いことも分かった。

 一方、要望としては、「案内表示・標識の不足」(8・1%)「道路状況(狭い・工事中など)の改善」(7・3%)「市電、バスの便が悪い」(4・7%)と続くなど、交通事情に関するものが多かった。また、「トイレ(少ない、汚いなど)の改善」(5・6%)や「接客マナーが悪い」(4・2%)なども挙げられた。

 渡島管内を訪れる観光客の実態や要望などを把握し、管内の観光振興の一助に役立てようと、今回初めて調べた。

 同支庁商工労働観光課は、高速道路など交通網や主要観光地の案内標識整備のほか、滞在型の広域観光圏形成のため、函館以外の観光資源の魅力を高めることや、リピーター(再来者)の増加を目指し、ホスピタリティー(もてなしの心)の向上などを今後の課題として挙げている。

提供 - 函館新聞社



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