函館山登山道開通
update 2004/4/17 09:56
冬期間通行止めになっていた函館山登山道(道道立待岬函館停車場線)が16日午前11時、5カ月ぶりに開通した。春のやわらかな日差しの中、観光客や市民が山頂までの5・8キロのドライブを楽しんだ。開門前には、ボランティア清掃も行われ、路肩から顔を出すフキノトウに、函館の観光シーズンの到来を感じていた。
函館海洋気象台によると、同日午前11時の函館の気温は13・4度で、4月中旬の陽気。路面や山肌の雪はすっかり消え、登山道開通も昨年より5日早まった。
ゲート前には、開門を待つ約30台の車が列をつくった。地元の青柳町会や西消防署員らが、ドライバーに安全運転と防火を呼びかけ、チューリップやパンジー、携帯灰皿などを贈った。
一番乗りは、市内のタクシー運転手、伊澤康幸さん(53)で、4年連続で先頭に並んだという。「夜勤明けで午前6時に来た。一番先に登山道を走り抜けるのが楽しみでね」と、娘の茜(あかね)ちゃん(3)と笑顔をみせた。
一方、開門に先立ち行われた清掃には、函館地区バス協会(寺坂伊佐夫会長)の会員約60人が参加。同9時、ロープウエーで山頂に上り、徒歩で1時間掛け、ゲートまで下山した。好天のため、車内から投げ捨てたとみられる空き缶やたばこの吸い殻などを火ばしで拾う作業に、汗びっしょりにななる人も。ただ、フキノトウや鳥のさえずりに春を感じた様子で、作業もはかどり、1トントラックの荷台の半分にも上るごみを集め、一同満足げ。作業後にはジュースを飲みながら観光シーズンの幕開けを祝った。
同登山道は25日から10月15日までの午後5時―同10時は、バスとタクシーを除く一般車両は通行止めになる。
提供 - 函館新聞社
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