三和問題・「ボランティア方式」による原状回復作業スタート

update 2004/4/16 10:00

 三和廃棄物処理産業(現・清算法人)の函館市東山地区の不法投棄現場で15日、「ボランティア方式」による原状回復作業が予定通り始まった。午前中は機材の搬入などが行われ、午後から山積みになっている廃棄物の撤去に着手。初日は木くずなど413トンを七五郎沢廃棄物最終処分場に搬入した。

「環境影響が懸念される部分」について、市が経済界などの支援を受けて実施。5月中の撤去と年内の選別処理を目指している。

 午前中は、トラックの通り道に鉄板を敷いたり、土ぼこりが舞わないように水を散布する作業が行われた。付近住民のほか市の西尾正範助役らも視察に訪れ、作業を見守っていた。。

  搬出作業を行うトラックには「ボランティア作業車」と書かれたステッカーが張られ、午後からは廃棄物や土砂を運搬。選別作業場となっている七五郎沢廃棄物最終処分場と現場を幾度となく往復した。

 作業を見に訪れた付近住民の女性は「納得していないうちに始まってしまい残念だが、仕方がない」と語り、住民に配慮した作業が行われるよう訴えていた。

提供 - 函館新聞社



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