北檜山の殺人事件初公判 石垣被告起訴事実を認める

update 2004/4/14 10:40

  知人男性の首を絞めて殺し、遺体を車に隠したなどとして、殺人と死体遺棄などの罪に問われた北檜山町北檜山26、無職、石垣光一被告(34)の初公判が13日、函館地裁(園原敏彦裁判長)で開かれた。罪状認否で石垣被告は「間違いありません」と答え、起訴事実を全面的に認めた。また、検察側は冒頭陳述で、同被告は殺害後、男性が息を吹き返さないよう、ビニールテープで口と鼻をふさぎ、手足もテープで縛ったことなどを明らかにした。

 起訴状によると、同被告は昨年12月19日午前1時ごろ、同町北檜山479、農林水産省北海道統計・情報事務所北檜山統計・情報センター長の岡伸夫さん(当時57)方で、ヘアドライヤーのコードで岡さんの首を絞め殺害。所持金約20万7000円やクレジットカードなどを盗み、遺体を岡さんの乗用車のトランクに隠し、札幌へ運んだ。同市内の家電量販店では岡さんを装い、カードでパソコン2台(計35万9600円相当)をだまし取った。

 検察側は冒頭陳述などで、同被告が以前、同センターのアルバイト職員などを務めていたが、犯行当時は仕事も金もなかったと指摘。殺害当日は散歩中に岡さんと会い、室内で飲酒した後、岡さんの行動に腹を立て、殺害に及んだとした。

 また、車両へ遺体を隠したのは、岡さんの失踪を装うためで、殺害後は盗んだ金や、パソコンを換金した現金を、風俗店やゲームセンターなどでの遊興費に充てたことも明らかにした。

提供 - 函館新聞社



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