上磯の町内会と酒屋が共同で新ワイン発売

update 2004/4/14 10:39

 【上磯】街路樹の姫リンゴがワインに変身―。常盤町内会(新関一夫会長)と、町内飯生の「一と金沢商店」(金沢雄一代表)は21日から「姫りんごわいん ソイミカーノ」を発売する。地元の酒店と、街路樹を管理する町内会の共同企画。新たな上磯ブランドの誕生に、関係者は期待を寄せている。

 20年ほど前、町公園通りの約300メートルに町が姫リンゴの苗木を植え、毎年、実を付けている。しかし、姫リンゴは酸味が強くて持ち帰る人も少なく、熟した果実は落下。散乱して路上を汚すため清掃が追いつかなく、「街路樹の種類を変えてほしい」などの苦情が上がっていた。

 商品化は金沢さんの発案。町や町内会の理解を得て、はこだてわいん(七飯町)に原材料を持ち込み、昨年6月から試作を開始した。同10月には、町内会員が収穫に協力し、約400キロのリンゴがワインに生まれ変わった。

 姫りんごわいんは甘口で、さわやかな酸味が特徴。渋味などのバランスが取れ、口あたりの良さと飲みやすさが自慢だ。美容や疲労回復、食欲増進、冷え症などにも効果があるとされ、健康ブームの昨今、人気を呼びそうだ。

 醸造元のはこだてわいんでも「そのまま食べるのが難しい果物の方が醸造に適しているが、姫リンゴのワインは珍しい」と太鼓判を押す。

 常盤町内会は16日の総会で、ワインを試飲する予定だ。今後、街路樹の手入れに力を入れ、地元発の名産品としたい考えだ。

 限定1200本。1本500ミリリットル「入りで、945円。問い合わせは一と金沢商店TEL73・2676。

提供 - 函館新聞社



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