道警裏金疑惑 市川弁護士が講演
update 2004/4/11 16:25
道警の裏金疑惑で、不正支出分の返還を求める住民監査請求を行った市川守弘弁護士(札幌弁護士会)が10日、函館市内で開かれた道南市民オンブズマン主催のフォーラムで講演し、「組織全体で黙認の下、やっていたことを暴かなくてはいけない」と、現場の不正とする道警の中間報告を批判した。
講演は「道警報償費の実態と現状」をテーマに、市民130人が来場。市川弁護士は捜査用報償費(道費)と捜査費(国費)の違いや、警察庁を頂点とした警察組織について説き、「(裏金問題は)国家公務員と地方公務員の身分差別を背景に起きている」と持論を展開した。
裏金疑惑の問題点として、「第1にこれは税金が使われている。第2に、現場のおまわりさんに渡っていない」と指摘。「(道警は)その場だけは認めるが、組織全体として起こしたことは認めない。裏金づくりのシステムを明らかにしたい」と熱弁を振るった。
さらに函館中央署の報償費についても触れ、「函館は執行額が道内で一番多い。一生懸命仕事をしているか、せっせっと裏金を作っているかのどちらか。わたしたち市民が暴かなくてはならない」と強調。「外からは分からない。裏金を作った人、使った人に声を上げてほしい。声を上げた人をみんなで守ろう」と、呼び掛けた。
提供 - 函館新聞社
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