武弘道氏が函館病院で「病院改革」講演会

update 2004/4/11 16:25

 自治体病院の再建請負人として知られる埼玉県病院事業管理者の武弘道氏の講演会が10日、市立函館病院(函館市港町1)で開かれた。函病の職員や周辺自治体の関係者ら約160人が出席。事例を交えた武氏の話に耳を傾けた。

 講演会は、累積赤字40数億円、不良債権約11億円を抱える函病の改革に向けて開催。武氏は、赤字経営に悩んでいた鹿児島市立病院や埼玉県立4病院を黒字転換するなど、病院経営のスペシャリストとして全国で経営手腕を発揮している。

 武氏は「函病は500床以上の病院の中で、14番目に古い名門。ただ、名門と言われている病院ほど現在は下り坂」と、全国の自治体病院と比較しながら函病の現状を説明。「民間が力を付け、函館が過当競争に入っているが、危機感がない」とし、「自治体病院は企業会計になっている以上、“企業”だという意識を、職員が持たねばならない」と意識改革を求めた。

 また、「改革に奇策はない」としながらも「診療時間を15分早めるだけで、売り上げが年間数億円上がる」など具体的な手法を紹介。「うまくいってるように見える病院も内部では、矛盾と対立を抱えている。函病に勤めていることにプライドを持って頑張ってほしい」とエールを送った。

提供 - 函館新聞社



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