５市町村合併で住民説明会 住民投票求める意見も

update 2004/4/10 13:20

　１２月１日の合併を決めた函館市、戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町の法定合併協議会（会長＝井上博司函館市長）による住民説明会が９日、市民会館で開かれた。昨年９月から今年３月までに開催した計７回の同協議会で決めた協議項目３５件の概要が説明された。質疑応答では、住民投票の実施を求める声も聞かれた。

　説明会は合併に対する住民理解を深めてもらうのが目的で、５市町村から約２２０人が出席。

　同協議会の近江茂樹事務局長は「合併と同時に住民の心が一つになるよう事務局として、今後も取り組んでいきたい」とあいさつ。

　この後、地域審議会、議会議員の身分、町字名、建設・財政計画など、決定済みの３５件について資料に基づいて簡単に説明された。

　質疑応答では５人が質問。「合併に当たっては、住民投票で意思を吸い取るべきだ」「この先を担う小中学生に合併問題をきちんと教えているのか」など、合併に向けた手法に疑義を唱える指摘が相次いだ。また「合併のメリット、デメリットがよく分からない」といった意見も出された。

　合併の賛否について同事務局は「１００％とはいかないが、多くの方に理解していただいていると認識している」と答えていた。

提供 - 函館新聞社

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