高盛町会が下校時間に合わせ防犯パトロール開始
update 2004/4/7 10:09
子どもたちを犯罪から守ろうと、高盛町会(谷口利夫会長)は6日、小中学生の下校時間に合わせた防犯パトロールをスタートさせた。不審者の出没など、町内での不穏な事態を排除する取り組みで、町会を主体としたケースは珍しい。谷口会長は「犯罪の抑止と住民の防犯意識を高めていきたい」と地域の安全確保に全力で取り組む構えだ。
同町内では、近年、不審者の目撃情報が相次いでいるほか、小学校の窓ガラスが割られるといった悪質ないたずらが続発している。同町会では、このような事態を改善しようと今年2月の役員会で防犯パトロールの導入を決めた。地域主導での防犯パトロールは、昨年11月に第11方面民生・児童委協議会と人見町会が協力して行った例がある。
メンバーは同町会の役員を中心に民生・児童委員、少年補導員、有志の町会員ら約40人で構成。全員がボランティアとして参加している。
巡回区域は同町会内全域だが、特に函館高盛小学校や同光成中学校の校区に重点を置いている。巡回員は専用のジャンパーを着用、防犯ブザーを携帯し、2、3人のグループに分かれてパトロールを行う。何かあった場合は防犯ブザーを鳴らして、地域住民に知らせるほか、速やかに警察へ通報するという。
期間は今月30日までの土日、祭日を除いたほぼ毎日で、小中学生の下校時間に合わせ、午後2時半から約1時間半実施。このほか、5月以降も不穏な事態が発生したり、港まつりなどのイベントの際には、臨時にパトロールを行うことにしている。
この日は同町会の役員ら10人が参加。同町会館で出陣式を行った後、パトロールを開始した。同町会の佐井憲二防犯部長は「パトロールが周知されれば、それだけ犯罪も起きにくくなる。また、この活動を通して、青少年育成や交通安全、地域住民のコミュニケーション強化などを図りたい」と話し、子どもを守る体制の定着を目指している。
提供 - 函館新聞社
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