シネマアイリスで10日から砂の器上映

update 2004/4/7 10:09

 シネマアイリス(函館市本町22)は10日から、1974年に公開された映画「砂の器」(松竹、カラー、原作・松本清張)を上映する。今年1―3月、リメークされたテレビドラマが放送されたのを機に人気が再燃。邦画の名作への回帰ブームが高まりそうだ。

 同映画は、監督・野村芳太郎、脚本・橋本忍、山田洋次。天才音楽家の和賀役は加藤剛、今西刑事役に丹波哲郎、若い吉村刑事は森田健作が演じた。このほか、緒方拳、渥美清、加藤嘉など豪華キャストがずらりと並ぶ。社会派サスペンスに親子の情愛を絡めた傑作で、同年の年間動員数1位を記録した。

 映画の公開から30年たった今年、TBS系列でリメーク版を放送。毎回20%前後の視聴率を記録し、多くの書店で文庫本のコーナーが立ち上がるなど、再び同作品に注目が集まり始めた。

 同劇場では、この人気を受けて、日本映画名作セレクションとして先月の「白い巨塔」に続いて上映を決定。「白い巨塔」が連日満員となっただけに、「砂の器」も大きな反響を呼びそうだ。

 同劇場の菅原和博代表は「涙なくしては見られない名作。テレビ版とも違うので、ぜひ足を運んで観賞してほしい」と来館を呼び掛けている。

 23日まで。連日午前9時半、午後6時45分の2回上映。料金は1000円。問い合わせは同劇場31・6761。

提供 - 函館新聞社



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