浜さん、中国の外国語学校で日本語教師に
update 2004/4/6 10:13
函館市美原5の元市職員、浜輝雄さん(60)が、5月から中国湖北省・宜昌(ぎしょう)市の外国語学校で日本語教師に赴任することになった。浜さんは3月まで市の計量検査所長を務めており、所長時代から文通で友好を深めていた中国の友人からの、たび重なる赴任要請に応えた。任期は3年間。5月から仕事を始める見込みで、浜さんは「微力ながら、日中友好の懸け橋になりたい」と話している。
浜さんは1963年に市に就職後、一貫して計量検査所に勤務する傍ら、20年以上前に「これからは中国との交流がより密接になるのでは」との思いから市内の中国語教室に通った。そんな中、2001年3月、浜さんと同じく日本計量史学会に加盟していた元宜昌市計量測試所計量課長の趙子敏さん(64)から文通の要請があり、これを快諾。02年には初めて中国を訪れ、互いに親交を深めた。
これまで45回文通を重ねる中、趙さんから「日本語教師として赴任してほしい」と幾度となく要請があったのに加え、若年層の向学心の強さに感銘して中国行きを決意。昨年から日本語教師養成学院(東京)の通信教育を受け、準備を進めてきた。
宜昌外国語学校は、日本の高校生の年代が通っている。日本語クラスを開設するのは初めてで、教えるには日本国籍を持つ人物でなければならない規定。同市は上海から西に約1000キロ離れた内陸にあり、日本人もほとんどいない土地柄で「自分への過大な期待を感じる」と浜さん。
単身赴任は初めて。しかも無報酬での赴任だが、住まいと食事が用意されているほか、身の回りのことは趙さんが世話役を買って出ており、生活は心配ないようだ。
生徒たちに日本語を教えながら、現地では函館のこともアピールするつもり。「国境はあれど、人と人の交流に国境はない」と話す浜さん。出発は15日。日中友好の橋渡し役となるべく、3年間の旅に出る。
提供 - 函館新聞社
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