「五稜郭商店街」解散、移転、廃業相次ぐ
update 2004/4/6 10:12
存廃をめぐり揺れていたJR五稜郭駅前(函館市亀田本町)周辺の商工主でつくる「五稜郭駅前通り商店街振興組合」(榊清市理事長)は5日までに、解散することを決めた。7月までに手続きを終える予定。同駅周辺の衰退が著しい中、地域の再生に奮闘してきた9年間の歴史に幕を下ろす。
同組合の存廃問題が表面化したのは2月下旬。同組合によると、目抜き通りとなる、国道5号選の拡幅工事が進むにつれ、組合員の移転、廃業が続出。国の営業補償が満足に得られなかったことや地権者との再出店交渉が難航したことも影響し、組合員減少に拍車が掛かったという。95年の発足時40社を数えた組合員も2月には14社に減少。2月下旬の総会で、「この会員数では組合の運営ができない」との声が上がり、存廃問題となった。
組合員の意見は2分し、総会では結論が出なかったが、組合員同士で議論を継続した結果「存続は絶望的」と判断。3月25日、臨時総会を開き、全会一致で解散を決めた。榊理事長は「苦渋の選択だったが、仕方がなかった」と落胆する。
ただ、同組合は解散後、有志で任意団体を設立し、まちづくり事業を継承する考え。同駅北側の家電量販店に隣接する民有地に複合商業施設を建設する計画は、予定通り実施する。
提供 - 函館新聞社
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