03年渡島管内主要魚種、水揚げ量前年比16%増

update 2004/4/5 10:15

 渡島支庁は2003年の管内主要魚種漁業生産高(速報値)をまとめた。水揚げ量は前年比16%増の26万5868トン、販売額は同1%減の423億1766万円。いずれも増加したのはスルメイカ、ウニの2種にとどまり、“薄利多売”の傾向となった。

 サケは全道的な豊漁で、水揚げ量が同22%増の5857トンに伸びたものの、1キロ当たりの平均単価(以下同)が前年より84円安い162円の安値で取引。販売額は同19%減の9億5155万円と振るわなかった。

 スケトウダラは11月以降にまとまった漁獲があったため、水揚げ量が同9%増の3万4905トン。しかし、単価は低調で、販売額は同31%減の26億7937万円と大きく落ち込んだ。

 スルメイカは漁開始当初こそ恵まれなかったが、夏以降太平洋側で水揚げが増加。最終的に水揚げ量は同69%増の5万6459トン、販売額は同48%増の90億6649万円と大きく伸ばし、好漁になった。

 ホタテは主産地の噴火湾地域で好漁が続き、水揚げ量は同8%増の11万7239トン。だが主力の加工向け原貝の価格低下などで、単価が前年より17円安い94円にとどまり、販売額は同9%減の110億1669万円に低迷した。

 コンブは水揚げ量が前年並みの7090トン。前年下落した価格が上向きに転じ、販売額は同5%増の83億3598万円と好調だった。

 市町村別にみると、水揚げ量は八雲町の5万1526トン(同1%減)、販売額は南茅部町の86億4161万円(同19%減)がトップ。スルメイカの好漁で函館市は、水揚げ量が同25%増の2万1679トン、販売額が同18%増の56億2398万円と、いずれも大きく伸ばした。

提供 - 函館新聞社



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